おしゃれなだけでは【失敗】する住宅トイレの設計手法を一級建築士夫婦が伝授

住宅設計
まりゅぽ
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住宅設計、特にリノベーションを専門に設計している現役一級建築士がこれから住宅を建てる方リフォームを考えている方に向けて住宅トイレの設計で失敗しないためのノウハウを伝授していきます♬

普段住宅のリフォームで要望が最も多いのがトイレ!!便器の交換だけでしょ?って思われがちのトイレですが実は住宅設計の基本が凝縮された空間なのです!

SNSをみるとたくさんのおしゃれなトイレは存在しますが本当に使いやすいの?って疑問に思ったことはないでしょうか

普段住宅のリノベーション・リフォームの設計をしている一級建築士夫婦がお客様のご要望や実際使った意見をもとに
トイレの設計で意外に重要なこと知っておきたい基礎知識をすべて紹介していますので
この記事を見ればあなたのおうちも使い勝手が良いトイレに近づきますので最後まで読んでいただけたら嬉しいです(^^♪
おしゃれも大事だけど、毎日使うトイレ。これを知っていると使い勝手が全然違います!!

また、まりゅぽ宅のトイレの収納についても紹介していきたいと思います☺

便器の選び方

さっそくトイレのメイン、便器について!まず便器と聞いてタンクがあるかどうか、タンクレスにしようか悩む方が多いのではないでしょうか
実は便器の種類には大きく分けて3つあります
それぞれ価格やメンテナンス面でメリット・デメリットを見ていきましょう
メリット・デメリットをしっかり理解したうえで便器を選んでくださいね(^^)/

便器の種類

スタイリッシュな形状のタンクレストイレ
SNSのおしゃれなトイレはどれもタンクレストイレですよね?
しかしタンクレスはタンク有のものに比べると価格が高く設定されています…
せっかく奮発してタンクレストイレにしたのにメンテナンスの際に思わぬ出費に…。それは、タンクレストイレは便座のみの交換ができないということです!!

どういうこと?って思った方もいると思いますが、トイレは給水タンク・便座・便器の3つの部材で構成されています

トイレはこの3つの部材の構成によって下記の3つにわけることができます
トイレの種類によって便座交換の可否・価格に大きな差がありますので違いを理解したうえで選んでいきましょう!
↓↓一体型・分離型・タンクレス

便座の交換

まりゅぽがリフォームの仕事で実際に多いご相談が便座の故障です
ウォシュレットが故障してしまった、便座が温まらない…などです
では実際に便座の交換はどのようにするのでしょうか?

便座の交換自体は自分でできちゃいます!特別な工具や技術もいらないので設置説明書を読みながら交換することができます

便座のみであればネット通販で購入することができます!
低価格のものを選べば5000円から入手することができますが
トイレメーカーは発売時から15年程度部品を保管しているため、購入してから年月が長すぎると便座のみの交換ができない場合もありますので、交換する際は対応する部材があるのか確認しておきましょう!

便器の種類が一体型・タンクレスの場合はウォシュレットが故障しただけで本体自体の交換が必要になります!
そのため初期費用が高い一体型・タンクレスタイプは故障した時も同じだけ費用が掛かることを覚悟しておきましょう
トイレは15年程度使用すると故障する可能性が高くなりますので家計管理するうえでこの出費は考慮しておいた方がいいですね!

まりゅぽ宅は来客が来る1階はタンクレス、3階は分離型でコストとおしゃれさのバランスをとってみました(^^♪

手洗い器はいる?いらない?

昔からのトイレは給水タンクに手洗い器がついているものが多いですよね?
しかし最近のおしゃれトイレは給水タンクがないため別で手洗い器を用意する必要がありますがトイレ内につける手洗い器はおすすめしません
なぜかというと…

  • シンクが狭くて洗いづらい
  • 水撥ねが気になる
  • 掃除場所が増える

そのためまりゅぽがおすすめなのは洗面台の近くにトイレを設計するということです!
トイレから出てすぐの場所に洗面台を設計すれば掃除場所が増えずしっかり手洗いすることもできますし、手洗い器分のコストを削減することもできます

ここで注意したいことは、洗面台は脱衣室内に設置しないということです!
脱衣室に洗面台があるとトイレから出て洗面台を使うのに脱衣室に入る必要があります
しかし家族がお風呂に入っていたら?着替えているところにばったり!!なんて可能性も…

そのため、トイレの手洗いを洗面台で行う場合は脱衣室の外に洗面台をプランニングしましょう!

トイレの広さの正解は?

トイレの広さの基準ってどうなんだろう?
一生の中でトイレの中にいる時間は約3年らしいです。3年間も過ごす空間、居心地の良いものにしたいですよね?

実際どれぐらいの広さが必要なのでしょうか?
ここでは快適に過ごせる最小寸法を紹介していきます

トイレの中に手洗い器を作るかどうかで広さが変わってきますので
手洗い器を設置するかどうかは初期の段階から考えておかないとプランニングのやり直しになることもありますので
初期段階から設計士に要望を伝えましょう

トイレの寸法に影響しない簡易手洗い器もありますが、とても洗いづらく水撥ねがきになるので設置しない方がいいです
お掃除が大変になりますので…
一番のおすすめはトイレ内に手洗い器を設けず、洗面台で手を洗うようにすることです

トイレの入り口は横から?正面から?

将来のことを考えると介護がしやすいのは横入の引戸です!
今だけでなく将来のことも考えて設計していきましょう(^^♪

トイレットペーパーホルダー どこにつける?向きに注意!

トイレットペーパーホルダーなんてどこでもいいんじゃないの?
そう思う方もいるかもしれませんが、されどトイレットペーパーです!
実際に使ってみて、あれれ?使いずらいぞ?とならないようにしっかり理解しておきましょう!

聞き手で引っ張る側につけるべし!

トイレットペーパーは引っ張って紙を出しますよね?
その時に利き手ではない方で引っ張ると以外にも使いづらいものです

右利きの方は座った時の左側に設置する
利き手である右手で引っ張れるのでスムーズにできます!

トイレットペーパーホルダーの勝手

トイレットペーパーは引っ張って使いますが、トイレットペーパーホルダーには勝手があるものがあります
勝手とは左右対称の商品が二つ用意されているものです
差し込む方向が左右で異なるため、トイレットペーパーを引っ張った時に抜けないものを選びましょう!
間違った勝手を選ぶと引っ張るたびに取れそうになるのでプチストレスに!!

仕上げ材(クロス・床材・巾木)の選び方

クロスの機能性

クロスの種類にはメーカーによって多種多様ですがトイレのクロスでおすすめなのが、汚れ防止機能のある壁紙です
特にウレタンコートと書いてあるものを選んでいただければ間違いないでしょう

クロスメーカーそれぞれに汚れに強い種類のクロスのラインナップがあるのでそこから選べば安心ですね!
例:サンゲツ カタログから抜粋

クロス 天井と壁

クロスの選び方のセオリーとして、天井のクロスは壁より少し明るいものを選びます
なぜかというと、クロスを下から見ると少し暗くなるからです
天井のクロスは壁と同じもしくは壁よりも明るいものを選びましょう!

床材(クッションフロア・フロアタイル・フローリング・タイル)

トイレの床材の選び方
それぞれの素材で価格や強度で特徴がありますのでそれぞれのメリットデメリットを理解して決めましょう!
打ち合わせで何も要望を言わないとクッションフロアで進んでいきますのでしっかり設計者に伝えてくださいね!

巾木・廻縁

内装にはクロス(壁紙)以外に巾木・廻縁という部材があります
住宅の打ち合わせでは色を指定できますのでどのように色決めをすればいいか参考にしてくださいね(^^)/

巾木?廻縁? なにそれ?

巾木:壁と床の間の部材
廻縁:壁と天井の部材(ない場合もある)

巾木の色の決め方

巾木の色は①床・②建具・③壁紙(白)に合わせる3つの方法があります

①床がフローリングの場合
巾木もフローリング色に合わせるのが一般的です
ハウスメーカーには床に対応する色の巾木が用意されていますのでメーカーに聞いてみましょう!

②床がタイル・クッションフロアの場合
床材に近い色の巾木がない場合が多いため、建具(ドア)や窓枠に合わせるとまとまった印象になります

③明るい印象にしたい場合
壁紙の色に合わせて建具(ドア)・窓枠・巾木すべて白に統一すると明るい印象にすることができます

廻縁の選び方

廻縁は基本的には無にしてOKです!
目線より上の部分がスッキリするので広く感じることができます!
コストも削減できるのでつけない方がお得!

番外編 おしゃれな見えない収納

まりゅぽ宅の来客用のトイレは収納が正面からは見えないように設計しています↓↓


収納下段にはトイレブラシなどの長物も収納することができます!
便器を超えて収納するので、ご高齢の方には不向きですのでご注意ください

PSとはパイプスペースの略で上階の配管が集約されており壁に囲まれているため
このPSの形状をうまく使って設計しました!

まとめ トイレ設計 ロードマップ

ここまでトイレのそれぞれの考え方についてご紹介していきましたが
考える順番と参考のプランがこちら↓↓

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